『田平線』(北星社刊)
『田平線』藤原次郎著
日本の稲作の歴史は6000年以上と言われている。日本の風景の要素の主役であり、稲作風景は全国にその姿を見ることができる。この水田がつくりだす線を、水平線や地平線にかけて「田平線」(でんぺいせん)と名付けた。
田平線を上下均衡のアングルで撮ると、季節の移ろいとともに姿を変える水田の姿と背景の山々との対話が聞こえてくる。6000年ものあいだ繰り返されてきたこの営みは、様々な生命を産み出し育んできた。そして今もその営みは続いている。だからこそ人は、自然を、この身近な田平線に感じるのではないだろうか。(序より)
◇4000円(本体)、B5カラー92頁・兵庫・北星社、2013年8月刊、ISBN4-978-939145-37-7
- 2013.08.20 Tuesday
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